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ベンチャーファイナンスとは「起業のファイナンス」磯崎哲也

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Pick up!

起業家が薦める企業本で必ず出てくる磯崎哲也著「起業のファイナンス」を読了したので、書評します。

 

目次

 

 磯崎哲也著「起業のファイナンス」の内容

著者はisologueというブログで主に起業のことについて書いていて、結構著名な方で、起業についてのメルマガなんかもやっていたりするみたいです(ホリエモンが起業に関することなら著者のメルマガを購読するべし的なことを言っていた)。ではいつものように気になった箇所を引用していきたいと思います。

 

 会社とは何かの目的のために法人格を与えられているもの

一般論としては、永遠に存続することだけが会社の目的ではないということです。従業員にも『この会社はベンチャー企業なので、リスクはある。会社は上場するかもしれないし、潰れるかもしれないし、どこかの企業に売却されて、そこの従業員として働くことになるかもしれない(でも、それを越えるワクワク感や、やりがいを得られるんじゃないかと思う)といったことをきちんと理解してもらって就職してもらったのなら、それはそれでいいのではないかと思います。(少なくともわたしがベンチャー企業に勤めた時は、そういうことを説明したつもりです。) p48 

出ました。法人格。法人格の指南書「貧乏はお金持ち」で学んだばかりです。この法人格は何かの目的の為に与えられているものであり、一般論としては存続することだけが目的ではないもののようです。そしてそのことを従業員に理解してもらう大切さが述べられていました。

 

なぜなら、ベンチャー投資で期待されるリターンは基本的にはキャピタルゲイン(株式上昇利益)であり、上場やバイアウト、最悪は潰れるなどのリスクがあることを承知で、就職してもらうものだからです。(その分やりがいやワクワク感は得られる)

 

企業数は全国で約300万社f:id:tomo-blog:20140115082439p:plain

企業は全国に約300万社ありますが、上場している企業は、そのうち4千社に満たない状況です。新規上場する起業は一時期、1年間に200社前後にまでのぼっていましたが、2009年に上場した企業は、なんと19社にまで減ってしまいました。p50 

全国の企業数っていう人よって200万とか400万とか変わりますが、ここでは300万社あると書かれていました。以後、僕もこの数値を基準にしていきたいと思います。そして、上場企業は3418社。そのうち第一部1784社 になります。

 

だいたい3500社が上場企業でその半分が一部上場という感じですね。僕がいま勤めているベンチャー企業はPROでの上場を掲げていたと思うんですが、6社しか存在しないんですね。そして、一年の間に上場する企業の数も19社と少ないです。

 

上場もしないしバイアウトもしない企業は「ロビングデッド」 

投資をしたけれど、上場もしないしバイアウトもしない企業のことを、投資家は『リビングデッド』と呼んだりします。前述のとおり、投資家は『EXIT』するのが最大の目的なので。p63

投資家からしたら、生きる屍なんですね。凄いネーミングです。

 

日本はベンチャー企業が少ない

日本はシリコンバレーのようにチャレンジする人があとから押し寄せてくる場所ではないので、良く言えばいいベンチャー企業については『売り手市場』です。中略

 

日本に不足しているものはベンチャーのためのお金ではありません。そのお金を受け取るイケてるベンチャー企業の卵のほうなわけです。p70

 日本は投資する人が少ないのではなく、投資する対象が少ないようです。

 

起業家に向いているタイプ

起業段階の経営者としては、『この事業がいかに面白いか』『このサービスは世界を変えると思う』といった、『事業の面白さ』をトウトウと語るようなタイプが向いているのではないかと思います。p79

これは共感しました。金欲や性欲も大切ですが、何よりアニマルスピリットだと、思うんですよね。俗にいう、情熱というやつです。

 

起業する上で知っておきたい資本政策の重要性

日本では『本当は世界に通用するすごい事業になるはずだったのに、このしょっぱなの資本政策の誤りで、その後の事業展開の芽が断たれた』といったケースは、表面化しないけれど、ものすごい多いのではないでしょうか。p109

資本政策の重要性が説かれています。今の僕にはまだ必要ないので、あまり読んでいませんが、詳しく知りたい方は読んでみると詳述されているので参考になると思います。

 

イケてるベンチャー企業の要件

イケてるベンチャー企業の要件は、『イケてるソーシャルグラフのなかに潜り込んで、自分の必要をかなえる能力』、たとえば、『資金を出してくれる人にたどり着いたり、人財などを見つけ出したり、営業で成果を上げる能力があること』p115 

経営者はやることがたくさんあります。しかし、今はSNSが普及したので、ホントに便利な世の中になりましたね。

 

真似されても勝てるか?を考慮して起業すること

他の人があとからまねしようと思ってもまねできないような強力な先行者メリットを築けるのか?特許や技術的なノウハウで他人が参入できないような障壁が築けるのか?強力な企業と連携してチャネルを押さえられるのか?といったまねされても勝てるのかどうかという点を考慮しないといけません。中略

 

成功している人は、事業のことを寝る間も惜しんで考えているので、こうなったらこうするのいった不測の事態への対応や、成功して行動している事業のイメージも詳細に頭の中に描けているし、成功しない人は考えが浅い、ということではないかと思います。p137

ベンチャーファイナンスの全体像から会社の始め方と続き、第三章では上記のように事業計画書の作り方が述べられています。その後、企業価値、ストックオプションの活用法、資本政策の作り方、投資契約と投資家との交渉、種類株式のすすめ、と起業するには欠かせない基礎的な内容が詳述されているので、起業したいけど、ファイナンスとはなんぞや!?みたいな方には、一読の価値があると思いますよ♪