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なぜ投資のプロはサルに負けるのか?藤沢数希

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Pick up!

恋愛工学で有名な藤沢数希の「なぜ投資のプロはサルに負けるのか?」が名著だったので、紹介します。

 

目次

 

藤沢数希著「なぜ投資のプロはサルに負けるのか?」の内容

月間100万PV金融日記の管理人、藤沢数希の資産運用に関する著書。ブログと同じように、シニカルでユーモア溢れる文体でスラスラと読めて、痛快で読んでいて気持ちがいい。著者の入門書として非常にオススメしたい。

 

ブランドとは消費者や労働者を搾取する仕掛けに過ぎない

株にしろ、不動産にしろ、投資というのは多くのひとが思っているより、はるかに偶然が支配する部分の多いコイン投げのようなゲームなのです。p21

ブランドとはこのように消費者や労働者を搾取するための仕掛けです。そして、残念ながらほとんどの国民は消費者であり労働者です。p32

初っ端から藤沢節ガンガンである。

投資で絶対に勝てる方法なんてないよ。ギャンブルみたいなものだよ。ブランドなんて見栄を張れるために高いだけだよと。笑

 

保険会社は複雑な商品設計にして儲けている 

保険会社は、複雑な商品設計にして簡単には他社の商品とは比較できないように工夫しています。保険商品の設計では、加入者が不利な取引をしていることに気付かせないようにどうデザインするかが勝負なのです。p38 

身も蓋もないことがガンガン続いていく。笑

 

学歴は有能なことを企業に知らしめる手段

マイケルスペンスは学歴競争を、シグナリング理論を使って見事に説明しました。(中略)学歴を獲得するための競争は仕事の能力を直接的に高めるとは必ずしもいえないが、有能なひとが、自分が本当に有能だということを企業に知らしめるための手段だと考えました。p35

学歴は有能の証明書。

 

いま必要とされている能力は「膨大な知識の中から必要な情報を選び出し、自由自在に加工して、その意味を解釈」する力

ひとつ確信めいたことがあります。それは塾とか家庭教師とかの教育サービスにお金をかければ、有名大学に入れる確率はかなり高まりますが、社会で成功するかどうかとはほとんど関係がないか、むしろ逆効果かもしれないということです。(中略)

 

入試問題はただ単に、国語、英語、算数、理科、社会の5科目の入試問題とその解法をいかにたくさん覚えたかが問われるだけで、本人の頭の良し悪しとはほとんど関係ありません。塾や家庭教師が効果的なトレーニングメニューを作成し、子供に効率よく訓練士させればいいだけです。犬や調教と同じです。(中略)

 

現在、必要とされているのは、膨大な知識の中から必要な情報を選び出し、自由自在に加工して、その意味を解釈する能力です。これは日本の受験勉強では身につきません。(中略)

 

変化の激しい現代の世の中では、常にどんなことがこれから伸びるのか考えて、その波に乗るためにはどのような知識をどのように習得しなければいけないのかを自分の頭で考えないといけません。本屋にノウハウ本が並ぶころには、そのビジネスはとっくに儲からなくなっているのです。p48

受験勉強では現代社会に必要な情報の取捨選択力や先見の明は身に付かないことを指摘。この文章に僕は結構勇気づけられる。自分のやっていることは間違ってないんだと。でも、学歴はあったにこしたことはないと思う。なんだかんだ有名大学のブランド力は、現代社会において未だ非常に有効であったりするのだ。ブランド力って凄いもの。

 

外資系投資銀行の社員の給料が高い身もフタもない理由 

外資系投資銀行は強固なバランスシートに基づく信用と世界的なブランドを最大限に利用して、機関投資家やヘッジファンド、大企業などの大きなディールができるところとだけビジネスします。

 

だから、普通の社員を多数雇うよりも、極めて優秀で長時間労働もいとわないハイパー社員をほんの少数雇うほうが経営の効率が断然いいのです。これが外資系投資銀行の社員の給料が高い身もフタもない理由です。p50

外資系投資銀行が高給なのは、大きなディールができるところとだけビジネスして、しかも少人数でやるからだという。そして彼らは、勝率50%のゲームを50.1%に上げるべくハードワークに徹する。

 

日本が博打を法律で固く禁止している理由

日本国政府はこのような博打を法律で固く禁止しています。なぜ禁止しているのかというと、宝くじや競馬のような、とてもぼろい儲けを自分たちだけで独占したいからです。p64 

またも、身も蓋もないことが続く。笑

 

投資のプロが社会に重要な貢献をしている

現在の市場は、多数のプロの投資家によって市場の効率性が十分に確保されているので、プロも素人もほとんど同じです。アナリストが頑張って分析し、ファンドマネジャーが一生懸命にミスプライスされた銘柄を探し回るために、自分たちプロと素人の運用成績が似たようなものになってしまうのです。

つまり、自分で自分の首をしめているのです。ところで、市場が効率的であるということは、資金が必要な企業に最適に配分されているという、社会全体の発展を考えると非常に素晴らしい状態が達成されているということです。

そういう意味で、運用成績はサル以下なのですが、投資のプロというのは社会に極めて重要な貢献をしているのです。投資のプロは、自分たちに給料を直接支払っているひとには報いていませんが、社会全体にはおおいに報いているのです。p152 

投資のプロの運用成績はサル以下である。それは自分たちの手によって、市場を効率的にしているからだ。このことが、資金が必要な企業に最適に配分されているという点で、極めて重要な社会貢献になっていると。

 

最も効率的な投資法はインデックスファンド

あまたのノーベル賞学者を輩出し、世界最高の頭脳が創り出した現代ポートフォリオ理論によれば、もっとも効率的な投資法というのは、インデックスファンドをなるべく安い手数料と運用報酬で購入して、後は何もしないで寝ていればいいということだったのです!p176

Wikipedia

インデックスファンドとは、ファンドの基準価額がある指標(インデックス)と同じ値動きを目指す運用をする投資信託のこと。パッシブファンドとも呼ばれる。 

最も効率的な投資法は、インデックスファンドを購入することだと結論付ける。

 

ファイナンシャルフリーダムを達成する方法

ファイナンシャルフリーダムをなるべく早く達成するには、経済合理的に賢く行動し続けることです。長時間続けても苦にならない好きなこと、自分の得意なことをなるべく仕事にしてキャリアを構築し、起業などの機会をうかがい、これはというチャンスに出会ったらそのそのリスクに賭けます。そして、稼いだお金を効率よく投資に回します。(中略)

 

僕も早くそういう状態になることを夢見て、今日も会社に行って朝から晩までラットレースを走っています。会社にばっかり行ってて、スケールの大きなことを考える時間がないから、未だにファイナンシャルフリーダムを達成できないのかもしれませんけどね。p210 

投資するにも数百万円などといった端金では、残業して上司に媚びへつらうことで稼いだ方が効率的であると指摘し、最終的に、自分の得意なことを仕事にしてキャリアを形成し、起業などの機会を窺って「これはと思うチャンス」が来たら、そのリスクに掛ける。

 

藤沢数希著「なぜ投資のプロはサルに負けるのか?」の結論

そして、1億円ぐらいの金額を稼いだら、著書で詳述した資産運用法を駆使して、ファイナンシャルフリーダム(経済的自由)を獲得せよ、という結論に至る。笑

 

結局、この本読み終わって思ったのは、世の中にうまい話なんてものはなく、あったとしても庶民には回って来ず、いま目の前にある事柄に全力で取り組むことで、一歩一歩キャリアを積み重ねていって、「あわよくば独立して成功するしかない」ということだ。